音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から
二人のクロード

二人のクロード

モネを観てきた
睡蓮をはじめとして好きな画家であるクロード・モネ。

早めの時間帯で予約したが、やはりモネは人気があるのだろうか、かなりの混雑。美術館前には当日券を求める人の長い列も。

今回の特徴は、モネだけが展示されていること。よくあるような、今回だったらモネと同時代、印象派の他の画家の作品も並べたりといったことがなく、混じりっけなし100%モネ。

初期から晩年と(お決まりのように)時代を追う形で作品が並んでいる。だから、モネの人気作品が生み出されるまでの、それこそ長い修行、下積み時代がどうであったかもよくわかる。

けれども、多くの人が展示品を最初から順番に見てゆくようだが、僕はそうしない。いくつか狙った作品を目指して直行する。それから全体を見てゆく、場合によっては同じ絵の前に2回、3回と立つことになる。

前にも書いたが、やはり絵は実物を見なければ。(音楽も同じ)

そして、もう少しひっそりと落ち着いた雰囲気で-観たい–MOA美術館で睡蓮を観たときの様に

同じ方法で鑑賞するスレンダー、スラっとしたモデル体型の女の子がおり、少ししゃがみ込んで絵を見たりという熱心さに感心。何度も顔を合わせる(?)ことになり、絵と女の子を交互に見たりして(コラ)。

一通り観終わった後、珍しく図録(カタログ)を買おうと思ったが、ショップに入るための長い行列を見て諦めた。

この美術館は器が小さい。そこにモネだからヒトも溢れてしまうのだろう。

もう一人のクロード

それはドビュッシー。行きの車中で聴いたのは、インマゼールとアニマ・エテルナによるドビュッシー作品。

牧神の午後、海から映像まで、比較的若い頃の作品の、どこかモヤっているのが映像になるとはっきりクッキリ(音楽の8Kやぁ —- 彦麿風)。音楽における印象派とはいったいどういうものなのか?と。同じ印象派に括られて(しまって)いるラヴェルだってその作風はドビュッシーとは全然異なるし。

美術館を出てなぜかふらふらと左側に進む(右に進めばすぐ上野駅になるんだけどね)。シンボルの西郷さん像を過ぎ、山を下り御徒町方面へ。前回と同様に加熱した頭を少し冷却しなければと立ち飲みの店に吸い込まれてしまった。ランチも兼ねて瓶ビールとつまみをいくつか注文。その方法はQRコードを読み取りオンラインでのオーダー。便利というより、どこか味気ないなぁ。

という1日。

最初の画像は モネ展のポスター。背景は東京文化会館のステージ部分(裏手)

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