音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から
おんがくしつの映画館

おんがくしつの映画館

7月28日(水)
相模原市民会館 ホール
おんがくしつトリオ
 ピアノ:内藤 晃
 鍵盤ハーモニカ:菅谷 詩織
 リコーダー:下中 拓哉

相模原市民会館で聴く、お得な1時間
ランチタイムコンサート VOL. 21
映画音楽名曲コンサート
おんがくしつの映画館

2015年より活動を開始した「おんがくしつトリオ」。
少し前に”NAXOS MUSIC LIBRARY”でアルバムが公開されていて、それを聴いて一度ナマで聴いてみたいと思っていた。

この日のプログラムは次のとおり — よく知られた映画音楽で構成:

Another Day of Sun — ラ・ラ・ランド
Shall we dance — Shall we ダンス? 王様と私
スーパーカリフラジリステイックエクスピアリドーシャス — メリー・ポピンズ
第三の男 — 第三の男 恵比寿ビール
生まれてはじめて — アナと雪の女王
River Dance
いのちの名前 — 千と千尋の神隠し
君の瞳に恋している
キャラバンの到着 — ロシュフォールの恋人たち
ニュー・シネマ・パラダイス
Moon River — ティファニーで朝食を

アンコール
「くるみ割り人形」より トレパック
ともう1曲(名前が浮かばない)

3人が交代にMCをしながら進行してゆく。それぞれキャラクターの違いがはっきりと感じ取れるのがおもしろい。

「おんがくしつトリオ」というユニークな名前は、使う楽器が、学校の音楽室にあるもの、つまり誰もが知っているであろう、そして親しみの持てる楽器を使って音楽をすることを示している。とはいえ、リコーダーにしろ鍵盤ハーモニカにしろこの日に使われたもの様々なタイプの全てが揃っているということはないだろうけどね(たぶん)。

ピアノはリズムセクションも兼ねており、その左手は主にベースラインを取ることになる。そこにリコーダー、あるいは鍵盤ハーモニカがメロディあるいは対旋律やオブリガードとして重なってくる。音楽室にある楽器ということで、どこか軽くみられそうだが、それがなかなか。同時に2本のリコーダーを咥えて音を出したり、鍵盤ハーモニカでは普通だと左手は楽器を押さえるために使うのだが、時折伴奏もつけたりで、テクニックの見せ場も十分。ただリコーダーの音量が不足気味と思うことしばし。この編成に対して、PAなしだと今日のホールは少し大きめのようだ。

リズミカルなものからしっとりとメロディを歌い上げる曲まで(ニュー・シネマ・パラダイスは最高)長すぎも短すぎもしない、ちょうど良い長さのコンサートで、大いに愉しめた。

おんがくしつトリオ – Shall we dance?

おんがくしつトリオ – 生まれてはじめて

ラ・ラ・ランド

プログラムの画像になぜルグランの本があるのか?と思ったかもしれない。

これを見れば「ロシュフォールの恋人たち」の冒頭シーン — ワクワク感、カラフルさ —を連想するのは容易だろう。
ラ・ラ・ランドの映画を監督したデイミアン・チャゼルがこの本「君に捧げるメロディ— ミシェル・ルグラン、音楽人生を語る」にルグランへのオマージュを寄せている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です